CPUクーラーを交換した件

新しいCPUクーラー

近頃CPU温度を観察していると、ほとんどCPUを使っていない時でも60℃を超えていることが結構ありました。それが気になってしまったのでCPUクーラーを換装してみました。結果としては平均で5℃以上はCPU温度が下がりました。続きから詳細にベンチマークの結果をまとめておきます。

ベンチマーク

環境

  • AMD Ryzen 5 3600 6-Core Processor, 6 Cores, 12 Threads @ 3.6 GHz
  • DDR4-3200 8GB×2
  • NVIDIA GeForce RTX 3060
  • Corsair 100R
  • Windows 10, 64 Bit, Core (build 19045)

1年くらい前に組んだPCグラフィックボードを交換したモノを使っています。スペック的には1年前の高コストパフォーマンスPCといったところでしょうか。今のところ不自由なく使えています。

ベンチマークソフトにはCinebench R23を使用します。主にCPUをイジめるベンチマークソフトだからですね。

あとはRyzen 5 3600には定格動作とは別にクロック数を自動で制御するブースト動作があるので、それぞれでベンチマークを回してあります。

CPUクーラー交換前

定格動作時
項目 数値
CPU (Multi Core) 7944 pts
CPU (Single Core) 1061 pts
MP Ratio 7.49
最高CPU温度 85.7℃

基本となる計測値です。CinebenchほどではないもののCPUを使う作業時には75℃くらいまでCPU温度が上がっていました。それが気になっていたわけですね。

ブースト動作時
項目 数値
CPU (Multi Core) 8356 pts
CPU (Single Core) 1209 pts
MP Ratio 6.91
最高CPU温度 95.3℃

CPUクロックを可変にした場合です。最大で4GHzくらいまでクロックが上がるので理論値としては1割程度性能が上がるはずなんですが、実際は5%程度の性能UPでした。恐らくCPU温度が邪魔してクロックを維持ではなかったのではないかと思います。

CPUクーラー交換後

定格動作時
項目 数値
CPU (Multi Core) 7974 pts
CPU (Single Core) 1065 pts
MP Ratio 7.49
最高CPU温度 72.5℃

CPUクーラーを交換してベンチマークを回しました。性能は誤差程度の上昇でした。注目すべきはCPU温度がピーク時で10℃以上下がっていることでしょう。ある程度の高負荷時でも70℃を超えることがほとんどなくなりました。

ブースト動作時
項目 数値
CPU (Multi Core) 8878 pts
CPU (Single Core) 1227 pts
MP Ratio 7.24
最高CPU温度 92.3℃

更にCPUクロックを可変にしました。マルチコアでの性能が約11%上昇するようになりました。やはりCPU温度を下げることで高クロックの維持がしやすくなったのではないかと思います。


まとめ

といった感じでCPUクーラーを交換してベンチマークを走らせた話でした。高負荷時時のCPU温度が明らかに下がったので、かなりの安心度を得ることができました。そんなに高いCPUクーラーではなかったのですが付属のクーラーとは違うということが分かりましたね。ついでにケース内のエアフローが改善されたのか他のパーツの温度も若干下がりました。思わぬ改善もあり満足度は高かったです。

実はCPUクーラーを交換するのは初めての作業でした。付属クーラーをつけてそのまま天寿を全うするPCばかり使っていたということです。なので付属クーラーを取り外す作業、古いグリスを拭き取る作業、新しいグリスを塗る作業、新しいCPUクーラーを固定する作業などをドキドキしながらやりました。自作PCを組むようになって長いですけど初めての作業ってまだあるんですね。

それでは。