フォント設定のお話

Windowsをお使いの皆様、最近はマシになったとはいえフォント表示が汚くないですか？ 今回はそれを改善するソフトの紹介と、いくつか使っている標準ではないフォントの話をしたいと思います。

MacTypeをインストールしよう

実際の表示がどう変わるか

まずデフォルトのメモ帳でのフォント表示が次のような感じですよね。

「ＭＳゴシック」などのフォントでの表示はそれこそMS-DOSの時代から変わっておらず、いつまでそのフォントレンダリングなんだとツッコミたくなります。

そして今回紹介するMacTypeをインストール、適用したメモ帳が次になります。

はいもの凄く綺麗になりましたね。MacTypeはシステム全体のフォント表示を横取りしてFreeTypeといういろんなOSで採用されてる綺麗なフォントレンダリングを使ってくれるスゴいヤツなのです。

インストールしていく

まずは次の2つのファイルをダウンロードします。

• MacTypeInstallerから「MacTypeInstaller_2017_0628_0.exe」
• MacType非公式パッチから「MacTypePatch_1.26.zip」

MacType本体のインストールは適当にYesしてれば終わります。しかし、MacType非公式パッチはちょっとややこしいのでreadmeJP.txtをよく読んでください。

終わったらデスクトップにできている「MacType 用户向导」を起動してやるとMacTypeの起動方法を選べます。どれでも良いと思いますが自分はMacTrayロードの独立モードで使っています。あとはWindowsを再起動すればMacTypeが起動してシステム全体のフォント描画に適用されます。

フォントをソフトごとに変更していく

テキストを読むのがメインのソフトでそれぞれ読みやすいフォントを設定してやります。以下は自分の場合の一例です。

Firefox

Webブラウザなのでテキストを読むことが多いので設定していきます。

具体的にはゴシック体に「BIZ UDPゴシック」、明朝体に「BIZ UDP明朝」、等幅に「BIZ UDゴシック」を設定してあります。

この3書体は日本語フォント界の重鎮モリサワが無料で出しているフォントで、MORISAWA BIZ+でユーザー登録すればダウンロードできます。

ほんのり読みやすくなると思います。

Tween

Twitterクライアントなのでこれもテキストの読みやすさが大切ですね。

「MS UI Gothic」が設定されているところを、それぞれ「BIZ UDPゴシック」に変更してあります。ついでに発言詳細文字のフォントサイズを大きくしてやったりすると文章が読みやすくなると思います。

結構力強い感じに印象が変わると思います。

Visual Studio Code

様々な種類のコードを書くためのエディタなので似ている文字の判別しやすさを重視した設定にしてあります。

具体的には「Iosevka,‘Migu 1M’」と設定してあります。「こだわりのプログラミング用フォントを求めて」の影響を受けています。

「Iosevka」はプログラミング用の英数字フォントです。「lI1!|」や「oO0」みたいな一見して近い文字の判別がしやすくなっています。

「Migu 1M」は特に濁点・半濁点の付いたひらがなとカタカナが判別しやすいフォントです。「ブプ」とか間違えにくくなります。設定前は実際弊ブログ記事でも盛大に間違ってたことがあります。判読性重要です。

Visual Studio CodeはCSSでのフォント設定と同じ仕組みでフォントが設定できるので、このように2種類のフォントを簡単に設定できて良いですね。

弊ブログ

ソフトウェアではないですけど一応書いておきます。弊ブログはさくらインターネットのレンタルサーバを借りているため、オプションサービスであるモリサワ提供のWebフォントを使うことができます。無料なのでせっかくだから使っています。

まずbodyにfont-family: 'Hiragino Maru Gothic W4 JIS2004', 'BIZ UDPゴシック', sans-serif !important;を設定しています。いわゆる「ヒラギノ丸ゴ」というやつで丸みがありつつ読みやすいちょっと可愛いヤツです。「BIZ UDPゴシック」も並記されてるのはローカル環境ではWebフォントが適用されないためテストで見るときに見やすいようにするためです。

それからh1などのタイトル要素にfont-family: 'Midashi Go MB31', sans-serif !important;を設定してあります。「見出ゴMB31」の名前の通りに見出しに使っています。

他にも設定できるところありそうな気はしますが、上記2つで大分読みやすくなっていると思います。

まとめ

というわけで主にWindows環境でのフォント描画を改善してみようという話でした。正直Apple製のOSには綺麗なフォントレンダラーとヒラギノのフォントが標準で入っているのが羨ましいですね。Windowsも最近はClearTypeが結構いい仕事するようになってますけど、もう一歩だと感じます。なのでMacTypeで幸せになりましょう。

それでは。